暗闇に手をひらく

人間の作った小さな場所では

言葉はときどき、信じることが

震えてくるほど難しい。

想像もつかなかった光景を見て

何も持たずに逃げてきたあなたを

下ろした両手は抱きしめる。

 (巻頭詩より)

軽やかに言葉と遊び、現実を深く見つめる

人気の詩人・大崎清夏。

『地面』、『指差すことができない』(中原中也賞受賞)、

『新しい住みか』、『踊る自由』に次ぐ、待望の第五詩集!

自分の手で作ること、描くこと。

辞書にない私の言葉を持って生きること。

戦争も災害もある今を生きている私たちが

口ずさむと力になる、歌のような詩。

(私の生活はこっちだ、)と標になる31篇。

帯の推薦コメント:

わたしの中に詩の種が蒔かれ

日常に言葉の風が吹き始める (写真家・植本一子)

詩的散文+小説集『目をあけてごらん、離陸するから』でも

多くの読者の心を掴んだ詩人による最新作。

 
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[プロフィール]

大崎清夏(おおさき さやか)

1982年、神奈川県生まれ。2011年、ユリイカの新人としてデビュー。詩集『指差すことができない』で中原中也賞受賞。詩集に『地面』(アナグマ社)、『新しい住みか』(青土社)、『踊る自由』(左右社)、初期詩集三作をまとめた『大崎清夏詩集』(青土社)など。その他の著書に『目をあけてごらん、離陸するから』(リトルモア)、『私運転日記』(twililight)などがある。協働制作の仕事に、奥能登国際芸術祭パフォーミングアーツ「さいはての朗読劇」(2022,23年)の脚本・作詞、舞台版『未来少年コナン』(24年)の劇中歌歌詞、オペラ『ローエングリン』(24年)の日本語訳修辞など。山の暮らしに憧れながら、海辺に暮らしている。

書名
暗闇に手をひらく
著者
大崎清夏
装幀・装画など
装幀:服部一成、榎本紗織
仕様
四六判変形 並製 (天地170mm x 左右116mm x 束幅9mm) / 136ページ / 110g
発行日
2025年01月01日
発売日
2025年01月04日
ISBN / Cコード
978-4-89815-599-8 / C0092
定価
1,980 (本体 1,800 円+税)
書籍
定価 1,980 (税込)
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