裸の街の青春グラフィティ 写真家吉永マサユキが大阪十三(じゅうそう)で過ごした半生をつづった自伝集。 写真家として暴走族や肉体労働者、ヤクザや外国人労働者など日本を支えるマイノリティたちと対峙してきた彼が、カメラを筆に持ち替えて自分の過去と対峙した。 まるで誰かに話しているようなスタイルでつづられた文章。 「ヘンコ」、「ゆわす」、「タンベ」、「ショッポ」……。 読み慣れない大阪弁のいいまわしの数々。 それは、軽妙でリズミカルだが、粗野に思われるかもしれません。 しかし、この言葉こそが吉永マサユキの“母国語”であり、この言葉でしか彼が十三で過ごした日々は語れなかったのです。 吉永マサユキの詳細な描写は人々の表情を、風景をくっきりとビジュアル化していく。 いつしかゴンタなツレにも、ヘンコな家族にも愛着がわいてくる。
- 書名
- へたれ
- 著者
- 吉永マサユキ
- 仕様
- 四六判 / 604ページ
- 発売日
- 2005年03月
- ISBN / Cコード
- 978-4-89815-148-8 / C0093
- 定価
- 2,750 円(本体 2,500 円+税)