9.11以前、ラスト・センチュリーの物語。
ニューヨークでは
都市のリズムに自分のリズムを
適応させる術を教わり、
LAとサンフランシスコでは
力まずに地球のリズムに
身を委ねるナチュラルな生き方を
教わった。1980年代、
まだ僕が吸収力旺盛だった
20代の頃であった。
中野正貴
東京の街の誰もいない瞬間を撮り、大きな反響を呼んだ写真集『TOKYO NOBODY』で鮮烈なデビューを飾り、『東京窓景』で第30回木村伊兵衛写真賞を受賞した写真家・中野正貴。
多くの人々に都市写真の面白さを知らしめた著者が、80年代初頭を中心に撮り貯めたアメリカの風景群。
「僕の都市写真への興味は、すべてこの“アメリカ”の写真群の中から生まれたものだ。」(著者あとがきより)
中野正貴の原点ともいうべき、待望の一冊。