著者である千松信也さんは京都に住む33歳の猟師。今年で8年目の猟期を迎える。 獲物の行動を読み、ワナ(ククリワナ)や網(無双網)をしかけ、捕らえ、さばき、食べる。 かつてわたしたちも、こんな動物との挑みあいから食べ物を得ていたのかもしれない。 現代を生きる猟師の一年間の生活に密着できるエッセイ。 (本文より) 「僕を含め多くの猟師が実践している狩猟は、自分が食べる肉は自分で責任を持って調達する、という生活の一部のごく自然な営み」 「地球の裏側から輸送された食材がスーパーに並び、食品の偽装が蔓延するこの時代にあって、自分が暮らす土地で、他の動物を捕まえ、殺し、その肉を食べ、自分が生きていく。その全てに関して責任があるということは、とても大変なことであると同時にとてもありがたいことだと思います」 <目次より> 妖怪がいた故郷/獣医になりたかった/飼育小屋のにおいがして・・・はじめての獲物/「街のなかの無人島」へ引っ越す/獲物が教える猟の季節/ワナを担いでいざ山へ/肉にありつく労力/猟師の保存食レシピ/毛皮から血の一滴まで利用し尽くす/薪と過ごす冬/夏の獲物は水のなか・・・etc.
- 書名
- ぼくは猟師になった
- 著者
- 千松信也
- 仕様
- 四六判 / 224ページ
- 発売日
- 2008年09月02日
- ISBN / Cコード
- 978-4-89815-244-7 / C0095
- 定価
- 1,760 円(本体 1,600 円+税)