海と川の匂い

===== Little More〈真夜中〉BOOKS 第2弾! ===== 強烈な存在感で日活ロマンポルノを彩った女優が、言葉で演じる少女と女のなまなましい瞬間。14年ぶりの著作。 1972年、『白い指の戯れ』で鮮烈なデビューを飾り、以降現在まで多くの映画・テレビに出演、近年は日活ロマンポルノの再評価に伴い、若年層のファンも獲得している女優・伊佐山ひろ子。 80年代後半からは、エッセイ・小説を発表し、その赤裸でナイーブ、私的でありながら開かれた文章は多くの人を魅了しました。 犬の骨を埋める場所を探して彷徨う女性、 初めて映画の撮影にのぞむ新人女優、 共に過ごした恋人との時間を思い出す女性、 身のまわりにある死を意識し始めた少女の日常……。 自身の中で漂っていた記憶のカケラを元に、人と人が交差し離れていく時間、その中でわき起こる感情の揺れを物語の中に閉じ込めました。 匂いたつ文章は美しく響き、セピア色の情景が映画フィルムのように回り出す珠玉の8編。 — 心が軽く脳しんとうを起こしそうな短編集。 詩の森のなかで、物語が道に迷って、 うろうろ、そわそわ、わくわくしている。 金原瑞人(オビより) —

書名
海と川の匂い
著者
伊佐山ひろ子
仕様
四六判 / 360ページ
発売日
2010年06月05日
ISBN / Cコード
978-4-89815-287-4 / C0093
定価
1,760 (本体 1,600 円+税)
書籍
定価 1,760 (税込)
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