2021年晩夏、発売!
「一貫性のある自己変革」を繰り返した稀代の映画監督・森田芳光。
その全キャリアを一望する。
◎ 宇多丸(ライムスター)さんと三沢和子さんによる、全作解説トークショウを大幅加筆修正して掲載
・ 18年冬、東京は池袋・新文芸坐で行われた「森田芳光全作上映会」に伴う、三沢さんと宇多丸さんの連続トークショウ全27回をすべて収録しました。
・ 宇多丸さんは、日本のヒップホップ黎明期から活躍するラップグループ・RHYMESTERのMCです。無類の映画好きであり、自身のラジオ番組で長年展開してきた映画評は、抜群の信頼度を誇っています。13歳のとき、「の・ようなもの」を観て以来、約40年の森田ビッグファンです。
・ 三沢さんは、森田夫人であり、最初期から森田監督に伴走した映画プロデューサーです。
・ トークショウは宇多丸さんの綿密な下調べと、三沢さんの貴重な証言が掛け合わされた、超濃厚な内容。のちに加筆修正され「キネマ旬報」で連載、読者賞を受賞しています。これをさらに加筆修正。唯一無二の「森田芳光研究」であり、70年代から00年代の日本映画界を概観する超一級資料です。
◎ 超豪華書き下ろし原稿 + インタビュー等収録
・ 50人超が参加。
・ 森田監督と同時代にデビューした映画監督たち/森田作品に欠かすことのできない俳優たち/森田組を支えたスタッフたち/後輩監督たち/森田監督の遺伝子を別の領域で受け継ぐクリエイターたち……各界の第一線で活躍する面々が、それぞれに思い入れのある森田作品について、あるいは森田監督の現場での(プライベートでの)姿について、原稿を書き下ろし、またはインタビューに答えています。
〈参加者〉
相田冬二/會田望/秋元一孝/芦澤明子/荒木啓子/晏妮/伊賀大介/石井裕也/石川慶/石飛徳樹/伊藤進一/岩井俊二/柄本佑/太田光/大根仁/大森一樹/大森寿美男/沖田修一/織田裕二/恩田泰子/川島章正/川本三郎/北川景子/宮藤官九郎/小林薫/最果タヒ/阪本順治/篠原哲雄/鈴木京香/鈴木亮平/高田文夫/竹内伸治/筒井ともみ/豊川悦司/中井圭/仲村トオル/西川美和/根岸吉太郎/日比野幸子/細田守/前野裕一/松山ケンイチ/美村里江/本木雅弘/桃井かおり/矢田庸一郎/山下敦弘/山本匠晃/行定勲/横山雄二/吉岡芳子/吉田大八/吉本ばなな
(敬称略・五十音順)
◎ 仕様
・作品スチール100枚超収録
・B5版・並製・568ページ
[編著者プロフィール]
宇多丸(うたまる)
ラッパー・ラジオパーソナリティ。
1969年東京都生まれ。日本でヒップホップが一般的に認知されるはるか前の89年、早稲田大学在学中にMummy-Dと出会いヒップホップ・グループ「RHYMESTER(ライムスター)」を結成。ジャパニーズ・ヒップホップシーンを開拓/牽引し、結成30年をこえた現在も、TOPアーティストとして驚異的な活躍を続けている。また2007年にTBSラジオで『ライムスター宇多丸のウィークエンドシャッフル』が始まると、09年に「ギャラクシー賞」ラジオ部門DJパーソナリティ賞を受賞するなど、ラジオパーソナリティとしても活躍。番組内の映画批評コーナーなどが人気を博す。18年4月からは、同局で月~金曜日18~21時の生放送ワイド番組『アフター6ジャンクション』でメインパーソナリティをつとめている。
三沢和子(みさわ かずこ)
プロデューサー。
1951年東京都生まれ。東京教育大学付属高校卒。早稲田大学在学中よりジャズピアニストとして活動するかたわら、森田芳光と出会い、1977年「水蒸気急行」の宣伝、78年「ライブイン茅ヶ崎」の製作補佐をするなどその活動に帯同。81年、「の・ようなもの」製作時にニューズ・コーポレイションを森田とともに設立した。主なプロデュース作品に「キッチン」(1989)「(ハル)」(1996)「39 刑法第三十九条」(1999)「阿修羅のごとく」(2003)「間宮兄弟」(2006)「僕達急行 A列車で行こう」(2011、以上森田芳光)「永遠の1/2」(1987、根岸吉太郎)「免許がない!」(1994、明石知幸)「バカヤロー!」シリーズ、「夜逃げ屋本舗」シリーズ(1992/93/95、原隆仁)など多数。
- 書名
- 森田芳光全映画
- 著者
- 宇多丸、三沢和子
- 装幀・装画など
- 装画:本秀康
カバーデザイン:大島依提亜
ブックデザイン:宮川隆 - 仕様
- B5判 並製 / 568ページ
- 発行日
- 2021年09月16日
- 発売日
- 2021年09月16日
- ISBN / Cコード
- 978-4-89815-545-5 / C0074
- 定価
- 7,150 円(本体 6,500 円+税)