奈良美智の原点。25年の時を経て、待望の復刊!
1998年の春、ロサンゼルス滞在中に描かれたたくさんの絵と言葉から、100点以上を収録した奇跡のドローイングブック。
ノートの切れ端や封筒に描かれた、見つめ返すような子どもたちの絵を中心に、当時のインスピレーションと自由を求める孤独な魂が宿った、作品の数々。
絵とともに若き頃の詩的な文章を読めるのも、この本の魅力です。
「じっとなんてしてたくないのさ。本当はね。」(本文より)
ニューヨーク近代美術館や大英博物館など、世界中の美術館に作品が所蔵され、日本を代表する美術家である奈良美智の、原点とも言える画文集です。
この名作をふたたび、あなたのもとへ。
*こちらの新装版では、カバーを新装し、全文章に英語訳を付けました。
[プロフィール]
奈良美智(なら よしとも)
1959年青森県生まれ。1987年愛知県立芸術大学修士課程修了。1988年渡独、国立デュッセルドルフ芸術アカデミー在籍・修了。ケルン在住を経て2000年に帰国。1990年代半ば以降、ヨーロッパ、アメリカ、日本、そしてアジアの各地で規模に関わらず様々な場所で展示発表を続ける。見つめ返すような印象的な絵画、日々自由に描き続けるドローイング作品のほか、木、FRP、陶、ブロンズ、そしてインスタレーションなど多様な素材や空間に生命を吹き込む様な彫刻作品を制作。また、制作の日々や旅先での出会いを収めた写真作品も発表している。
作品はニューヨーク近代美術館、ロサンゼルスカウンティー美術館、ボストン美術館、ナショナルギャラリー(ワシントンD.C.)、大英博物館(ロンドン)など世界中の美術館に所蔵されている。
近年の主な個展に、「君や 僕に ちょっと似ている」横浜美術館、青森県立美術館、熊本市現代美術館を巡回(2012-2013年)、「Life is Only One: Yoshitomo Nara」Asia Society Hong Kong Center(2015年)、「奈良美智 for better or worse」豊田市美術館(2017年)、「Yoshitomo Nara」ロサンゼルスカウンティー美術館、余德耀美術館を巡回(2020-2023年)、「奈良美智特展」関渡美術館(台北)、高雄市立美術館、台南市美術館を巡回(2021-2022年)。2023年には青森県立美術館で個展を予定している。
- 書名
- Slash with a Knife 新装版
- 著者
- 奈良美智
- 装幀・装画など
- 企画・編集:後藤繁雄
翻訳:宇野千聡
デザイン:宮川隆 - 仕様
- A5判変形 並製 (天地212mm x 左右148mm x 束幅13mm) / 152ページ / 328g
- 発売日
- 2023年04月28日
- ISBN / Cコード
- 978-4-89815-569-1 / C0071
- 定価
- 2,970 円(本体 2,700 円+税)