INFORMATION

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登場人物の感情がリンクし、それぞれの関係が変化していく様を繊細に描いている。
その結果、物語の流れは洗練され、バランスのとれた作品が実現した。
その映画的成果に対して賞を贈る。
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2月3日、第31回ロッテルダム国際映画祭の授賞式にて『波』が、
ネットパック賞（Network for the Promotion of Asian Cinema）を獲得しました。

　ロッテルダム国際映画祭は、カンヌやベネチア映画祭のようにすでに評価の定まった
巨匠の映画を上映するのではなく、これから活躍が期待できる新しい才能の発見の場として
世界の映画人から注目を集めている映画祭です。上映本数は400本を越え、
映画祭会期中の観客数も35万人という世界最大の映画祭のひとつとなっています。
　
映画祭の賞としては、最優秀新人監督賞にあたる「タイガー・アワード」、
国際批評家賞、観客賞などがあり、NETPAC賞は最優秀アジア映画賞にあたります。

　NETPACとは、アジア映画を世界に普及することと、
アジアの映画人のネットワークを作ることを目的として設立された団体で、
この賞はさまざまな映画祭に参加するNETPACの会員が選出する賞です。

　日本映画では、これまでにベルリン映画祭にて岩井俊二監督が受賞しています。
　今回のロッテルダム国際映画祭にはアジアから､
フルーツ･チャン（香港）､ホウ･シャオシェン（台湾）､アッバス･キアロスタミ（イラン）監督など、
17カ国63本（内、日本映画は27本）の作品が招待されており、
『波』はその中でベストの評価を受けたことになります。
授賞式にて発表された『波』の受賞理由は上記の通りです。