Event Report 10.8更新
寸足らずの男が見た天国の扉 〜奥野真哉&FRIENDSアンチェイン・ライブによせて
 10月6日、アンチェイン数々のイベントの掉尾 を飾った奥野真哉&フレンズのライブは、 BonniePinkに始まり、ヒックスヴィルの真城嬢、 クラリネットの大隈氏が続々登場、友情による つながりならではの豪華さのなか、クライマッ クスに現れたのがアンチェイン梶。 この時のために用意した、大阪「マルミ」の 真っ白いニッカーボッカーがライトに映える。
  昼間に、大阪でとびきりのお好み焼きを御馳走に なったお礼にと、永石や再現シーンで梶役を演じた 川崎氏と連れ立って行った月島のもんじゃ 焼きの店でも、好きだという浅草花やしきの雑踏 の中でも、梶の口からは唄が衝いて出ていた。 控え室でビールを絶え間なくあおりながら 迎えた本番、歌いだした梶の背後に流れてい るのは葛西戦のフィルム。 幾度も幾度も倒れる梶の姿に唄が重なる。

「いいことあるって、あってほしいっすよ」 ダウン、「俺の叫びも嘆きとぼやきに変わるのか」そしてまたダウン。

 梶はいまだにアンチェイン梶であり、リング がどこにあるのかを探しているように見える。 闘うための場所、リング。 結果としての勝ち負けよりも、闘うところを 見つけられない悲しみ、苛立ち。観客は試合 を観ているように息を詰め、歌う梶の姿に釘 付けになる。ソウル・フラワー・ユニオンの 奥野真哉とアンチェイン梶、魂で繋がった唄 が人々を震わせた夜。最後にアンチェインのテ ーマが流れる中、拍手に包まれて退場する梶 の姿は、実際に歩めなかった花道を引き揚げ るように映った。 願わくば大阪でも、彼の唄を響かせたいと思う。(テキスト:田辺夕子)

【ライブ】 満員御礼。ありがとうございました。
奥野真哉(ソウル・フラワー・ユニオン)& FRIENDS
10月6日(土)21時の回終了後 料金:¥2,500均一(1ドリンク付き)
『アンチェイン』の音楽を手掛けたソウル・フラワー・ユニオンの奥野真哉ソロ・ライブ。
映画『アンチェイン』公開のためだけのスペシャルナイト。
出演者のひとりで「ツテンカーク」で音楽活動もしていたアンチェイン梶がゲストで登場。


【舞台挨拶】
満員御礼。ありがとうございました。
千原浩史+川崎賢一+豊田利晃監督
9月1日(土)21時の回終了後

『アンチェイン』でナレーションを努めた千原浩史、アンチェイン梶の再現役を演じた川崎賢一と、監督第3作『青い春』(原作:松本大洋/主演:松田龍平)が来春公開される豊田利晃による舞台挨拶

【トークショー&『ポルノスター』上映】満員御礼。ありがとうございました。
千原浩史+豊田利晃監督
9月15日(土)19時10分より 料金:¥2,500均一(1ドリンク付き)

豊田利晃監督・千原浩史主演映画『ポルノスター』(日本映画監督協会新人賞受賞)と『アンチェイン』の上映に加え、豊田利晃、千原浩史によるディープなトークショー
*『ポルノスター』、『アンチェイン』上映終了後トークショー

【トークショー】 満員御礼。ありがとうございました。
ガルーダ・テツ+平山陽(サムライTVディレクター)
9月22日(土)21時の回終了後 料金:¥1,800均一

元暴走族。現在、熱烈な愛国主義者。 高校卒業後、ボクシングでプロデビューするが後にキックボクシングに転向、 決して退かないそのファイティングスタイルで多くのファンを魅了した、『アンチェイン』の出演者のひとりガルーダ・テツの魂に、格闘技専門チヤンネル「サムライTV」のディレクター・平山陽が迫る。