2006年度 第32回木村伊兵衛写真賞受賞! 誰も知らない、もうひとつの地球 ミニチュアみたいなホントの景色 コンテナや都会のビル群、高速道路、東京駅や公園、そこにいる人々。 高い場所から眺める都市の風景は、写る物のディテールがそぎ落とされ、色だけが主張を失わず目に飛び込んでくる。それは、精巧でありながらチープに作り上げられたジオラマのように、本来有機的な風景を無機質へと落とし込み、“作られた世界”を、“作り物の世界”へと変容させるマジック。 俯瞰する事で得られる、実際の景色を模型のように感じる不思議な感覚こそが、都市を異質な空間として捉えてきた本城直季の表現の距離感なのである。 虚構と現実のちょうど境界をのぞくような違和感で、鑑賞者を魅了する著者の待望のデビュー作です。 ■エッセイ:佐藤雅彦
- 書名
- small planet
- 著者
- 本城直季
- 仕様
- B5判変形 / 144ページ
- 発売日
- 2006年04月08日
- ISBN / Cコード
- 978-4-89815-172-3 / C0072
- 定価
- 2,750 円(本体 2,500 円+税)