1930年パリに生まれ、85年パリに没した 知られざる異才の画家、ロベール・クートラス。 彼が作り上げた手札サイズの作品“カルト”。 6000枚から16枚を選び抜き、ポストカード集にしました。 原寸大で作品を味わえる作品集でもあります。 - - - クートラスは画廊と2度契約を交わしましたが、いずれもすぐに解消し、いわゆる画壇と距離をおきながら、己に忠実であろうと、貧困のなかで自らの作品を究めました。 画材にも事欠いた彼は、街で拾ったボール紙を切り、手札サイズの作品“carte ―― カルト”を作り上げました。6000枚つくったと言われています。 クートラスは、カルトを手に載せ、沸き起こる物語を描き連ねました。もっぱら夜に描いたのでカルトを “僕の夜”と呼びました。 “カルト”には、いろんな過去を持つ流浪の住民や彼自身の人生が、まるでギニョール劇団(人形劇団)やサーカスのように哀しく陽気に描かれています。 生前、クートラスの作品は、華やかな評価はありませんでした。 しかし、没後30年を経たいま、日本で、フランスで、高い人気と評価を博しています。 [展覧会開催] 没後30年 ロベール・クートラス展「夜を包む色彩」 会期:2015年2月8日(日)- 3月15日(日) 会場:渋谷区立松濤美術館(東京・渋谷) [かつてない造本で“カルト”を手元に!] 1枚1枚のポストカードから“カルト”の部分だけを切り抜けるように、あらかじめミシン目が入っています。 お気に入りの“カルト”を手元に置いて、ぜひお楽しみください。
- 書名
- 夜のギニョール劇団 ロベール・クートラス ポストカードブック
- 著者
- ロベール・クートラス、文:岸真理子・モリア
- 仕様
- 文庫(A6) / 40ページ
- 発売日
- 2015年02月28日
- ISBN / Cコード
- 978-4-89815-398-7 / C0070
- 定価
- 1,760 円(本体 1,600 円+税)