20080728
80年代、ご多聞に漏れずカラックスにやられた口としては9年ぶりのカラックスの新作となれば気もそぞろでようやく試写最終日にすべりこむ。のっけからの看板攻撃で頭突きされ、妖怪・ドニ・ラヴァンが銀座通りをのらりのらりと暴走ならぬ暴歩するシーンには、もう理屈を思いつく前に鳥肌がたっている。ラストはまさに呆気にとられるばかり。荒唐無稽バンザイ!
『Tokyo!』という名のオムニバスの一本ながら、この国の首都「東京」のことなど本当にどーでもいいという感じに満ち満ちていてむしろすんなり映画を楽しめた。
『TOKYO!』
「TOKYO!〈インテリア・デザイン〉」監督・共同脚本:ミシェル・ゴンドリー
「TOKYO!〈メルド〉」監督・脚本:レオス・カラックス
「TOKYO!〈シェイキング東京〉」監督・脚本:ポン・ジュノ
8月16日~シネマライズ、シネ・リーブル池袋にてロードショー
http://tokyo-movie.jp/