サイパン、沖縄、八丈島 ―― ミュージシャンで作家、寺尾紗穂が、戦争の痕跡をさがしもとめ、十年を費やし、生きた証言を拾いつづけたノンフィクション。 サイパン戦。 かつて日本が統治していた地で繰り広げられた、日米の戦争。 日本は甚大な犠牲を出し、バンザイクリフの名は今も知られる。 しかし私たちは、そこで巻き込まれた島民、生き抜いた者のその後を、想像することがあっただろうか。 戦争を知らない世代に届けたい、声がある。 - - - 各氏推薦!! 「多くの声が聴こえる。小さくて悲しい。でもとても大切な声だ」 ……森達也 「歳月の元手がかかっている。だから本書の言葉は、ずしりと響く」 ……重松清 「日本に統治された南洋で生きた人たちの、生の声に耳を傾ける。昔の話ではないように思える。私たち人間の、もっとも醜悪なところともっともうつくしいところを垣間見たような気持ちだ。」 ……角田光代 (以上、オビより) - - -
- 書名
- 南洋と私
- 著者
- 寺尾紗穂
- 仕様
- 四六判 上製 / 272ページ
- 発売日
- 2015年07月27日
- ISBN / Cコード
- 978-4-89815-416-8 / C0095
- 定価
- 1,980 円(本体 1,800 円+税)