キャスト

Cast

原田芳雄

長谷川虎吉(息子殺し 懲役16年)役

Yoshio Harada / Torakichi Hasegawa

1940年生まれ。東京都出身。
劇団俳優座養成所を卒業後、貞永方久、山根成之の共同監督作『復讐の歌が聞こえる』(68)で映画デビュー。『反逆のメロディー』(70/澤田幸弘監督)でのアウトロー役で注目を浴び、その後数多くの映画・TVドラマに出演。『田園に死す』(74/寺山修司監督)、『祭りの準備』(75/黒木和雄監督)でブルーリボン賞助演男優賞等を受賞。以降、1990年には『われに撃つ用意あり』(若松孝二監督)、『浪人街』(黒木和雄監督)でブルーリボン賞主演男優賞等、1997年には『鬼火』(望月六郎監督)で毎日映画コンクール男優主演賞等、2000年には『スリ』(黒木和雄監督)でキネマ旬報主演男優賞を受賞する等、数々の映画賞を受賞。遺作となった『大鹿村騒動記』(11/阪本順治監督)では日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞。その他主な出演作に、『赤い鳥逃げた?』(73/藤田敏八監督)、『竜馬暗殺』(74/黒木和雄監督)、『ツィゴイネルワイゼン』(80/鈴木清順監督)、『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』(85/森崎東監督)、『キスより簡単』(89/若松孝二監督)、『どついたるねん』(89/阪本順治監督)、『寝盗られ宗介』(92/若松孝二監督)、『ざわざわ下北沢』(00/市川準監督)、『PARTY7』(00/石井克人監督)、『父と暮せば』(04/黒木和雄監督)、『歩いても歩いても』(08/是枝裕和監督)、『ウルトラミラクルラブストーリー』(10/横浜聡子監督)などがある。
『ナイン・ソウルズ』では、息子殺しの罪で懲役16年の刑を受け、脱走囚達のリーダー的存在の長谷川虎吉を演じている。ユーロスペースでの公開期間中には原田さんを偲ぶ舞台挨拶等イベントが予定されているほか、7月19日には原田芳雄さんの年代記「原田芳雄―風来去―」(仮題)が日之出出版から発売予定。

松田龍平

金子未散(父親殺し 懲役13年)役

Ryuhei Matsuda / Michiru Kaneko

1983年生まれ。東京都出身。
1999年、『御法度』(大島渚監督)で俳優デビュー。ブルーリボン賞、キネマ旬報ベストテン、毎日映画コンクールスポニチグランプリ、日本アカデミー賞をはじめ、数々の新人賞を総なめにし、話題を集める。その後、『青い春』(02/豊田利晃監督)、『ナイン・ソウルズ』(03/豊田利晃監督)、『昭和歌謡大全集』(03/篠原哲雄監督)、『恋の門』(04/松尾スズキ監督)など、多数の主演作を経て、「夜叉ヶ池」(三池崇史初演出)で初舞台を踏む。2007年には「ハゲタカ」(NHK)で初の連続ドラマ出演、映画を中心にドラマ・舞台と活動の幅を広げる。その他主な出演作として、『NANA』(05/大谷健太郎監督)、『46億年の恋』(05/三池崇史監督)、『悪夢探偵』(07/塚本晋也監督)、『長州ファイブ』(07/五十嵐匠監督)、『世界はときどき美しい』(07/御法川修監督)、『アヒルと鴨のコインロッカー』(07/中村義洋監督)、ドラマ『あしたの、喜多善男』(08/関西テレビ系列)、『劔岳 点の記』(09/木村大作監督)、『蟹工船』(09/SABU監督)、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(10/三浦大輔監督)、『まほろ駅前多田便利軒』(11/大森立嗣監督)などがある。『探偵はBARにいる』(11/橋本一監督)では日本アカデミー賞・優秀助演男優賞を受賞。本年9月に公開される豊田利晃監督最新作『I’M FLASH!』では、豊田監督と9年振りにタッグを組む。
『ナイン・ソウルズ』では、父親殺しの罪で懲役13年の刑を受けて入所してきた、ひきこもり歴10年の青年・金子未散を演じている。

千原浩史(千原ジュニア)

車一馬(伝説の暴走族 懲役18年)役

Koji Chihara (Chihara Jr.)/ Kazuma Kuruma

1974年生まれ。京都府出身。
1989年に兄・靖史と共に「千原兄弟」としてコンビを結成。1994年、ABCお笑い新人グランプリにて優秀新人賞、上方漫才大賞(ラジオ大阪)にて新人賞を受賞する。現在、「着信御礼!ケータイ大喜利」(NHK)、「森田一義アワー 笑っていいとも!」(CX)等多数のTVレギュラー番組に出演するほか、織田作之助賞の候補作となった「3月30日」(講談社刊)、詩集「少年」(リトルモア刊)など著作物も多数出版し、活動の場を広げている。1997年、三池崇史監督作『岸和田少年愚連隊 血煙り純情篇』にて映画に初出演。その後、豊田利晃監督デビュー作『ポルノスター』(98)、『HYSTERIC』(00/瀬々敬久監督)に主演。01年には豊田利晃監督作『アンチェイン』にナレーションで参加。その他の映画出演作に、『RUSH!』(01/瀬々敬久監督)、『MOON CHILD』(03/瀬々敬久監督)などがあり、俳優としても活躍している。
『ナイン・ソウルズ』では、仲間4人を殺害した罪で懲役18年の刑を受けた伝説の暴走族、車一馬を演じている。

鬼丸

穴戸ラン(生まれつきの不良 懲役11年)役

Onimaru / Ran Shishido

1973年生まれ。埼玉県出身。
モデルとして活躍した後、山本政志監督作『JUNK FOOD/ジャンクフード』(98)で映画デビュー。その後、井出良英監督作『Heavenz/ヘブンズ』、豊田利晃監督作『ポルノスター』(共に98)と立て続けに映画に出演。2001年に、山本政志監督作『リムジンドライブ』、2002年には豊田利晃監督作『青い春』に出演。その他の出演作に、『狂弾』(99/佐々木正人監督)、『狂弾2』(00/佐々木正人監督)、Vシネマ『大脱獄』(01/光石富士朗監督)、Vシネマ『超極道』(02/瀬々敬久監督)、NHK金曜時代劇「蝉しぐれ」(03)等がある。
『ナイン・ソウルズ』では、生まれつきの不良で孤児院育ち、懲役11年の刑を受けた宍戸ランを演じている。

板尾創路

亀井富士夫(AVの帝王 懲役12年)役

Itsuji Itao / Fujio Kamei

1963年生まれ。大阪府出身。
1986年、お笑いコンビ“130R”を結成。1989年、ABCお笑い新人グランプリにて優秀新人賞を受賞。芸人としてバラエティ番組などに出演する一方、映画やドラマ、舞台などに多数出演し、個性派俳優としても活躍。2006年からは「板尾日記」(リトルモア刊)シリーズを出版。2008年には、テイ・トウワとのコラボレーションシングル「少年B」、銀杏BOYZの峯田和伸とのコラボレーションアルバム「ミュージック」をリリースするなど、様々なジャンルでマルチな才能を発揮している。主な映画出演作は、『空中庭園』(05/豊田利晃監督)、『大日本人』(07/松本人志監督)、『さや侍』(11/松本人志監督)、『電人ザボーガー』(11/井口昇監督)などがある。さらに、2009年には、各方面から高い評価を受けた『板尾創路の脱獄王』で監督デビュー。今年1月には監督二作目となる『月光ノ仮面』も公開された。
『ナイン・ソウルズ』では、彼女の浮気を知り相手の男を殺した罪で懲役12年の刑を受けたAVの帝王・亀井を演じている。

KEE(渋川清彦)

猿渡清(横須賀のプッシャー懲役10年)役

Kee (Kiyohiko Shibukawa)/ Kiyoshi Saruwatari

1974年生まれ。群馬県渋川市出身。KEEとしてMEN’S NON-NO、smartなどでモデル活動後、2006年より現在の名前である渋川清彦に改名。1998年に豊田利晃監督作『ポルノスター』で映画デビュー。その後も『青い春』(02)、『空中庭園』(05)、『蘇りの血』(09)、現在公開中の『モンスターズクラブ』と、豊田組には欠かさず参加。その他、主な出演作は、『せかいのおわり』(04/風間志織監督)、『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(08/若松孝二監督)、『フィッシュストーリー』(09/中村義洋監督)、『ゴールデンスランバー』(10/中村義洋監督)、『ボーイズ・オン・ザ・ラン』(10/三浦大輔監督)、『生きてるものはいないのか』(12/石井聰亙監督)、『セイジ -陸の魚』(12/伊勢谷友介監督)など多数。今年は『11・25自決の日 三島由紀夫と若者たち』(6月2日公開/若松孝二監督)、『外事警察 その男に騙されるな』(6月2日公開/堀切園健太郎監督)などが控える。『ナイン・ソウルズ』では、殺人の罪で10年の刑を受けた横須賀のプッシャー・猿渡を演じている。

マメ山田

白石ひでみ(脱走の名人 懲役20年)役

Mame Yamada / Hidemi Shiratori

兵庫県出身。1961年、大阪ルーキー爆笑劇団に入団。OSミュージックホール、東京日劇ミュージックホール等に出演後、1972年に木村ヨシユキに師事し、マジシャンとしてデビュー。その後、俳優として舞台に立つようになり、「ロミオとジュリエット」、「滝の白糸」、「ハムレット」、「身毒丸」などの蜷川幸雄演出作品、「毛皮のマリー」、「黒蜥蜴」などの美輪明宏演出作品など多数出演。映画出演作には、2001年、豊田利晃監督作『青い春』で映画デビュー以降、『妖怪大戦争』(05/三池崇史監督)、『図鑑に載ってない虫』(07/三木聡監督)、『蘇りの血』(09/豊田利晃監督)、『ゼブラーマン -ゼブラシティの逆襲-』(10/三池崇史監督)などがある。今年は、『ヘルタースケルター』(7月14日公開/蜷川実花監督)が控えるほか、5月20日までさいたま芸術劇場で上演中の舞台「海辺のカフカ」(蜷川幸雄演出/6月21日~24日大阪シアターBRAVA!)にも出演中。『ナイン・ソウルズ』では、自殺幇助の罪で20年の刑を受けた脱走の名人にして元医者・白鳥を演じている。

鈴木卓爾

乾真一(爆弾魔 懲役15年)役

Takuji Suzuki / Shinichi Inui

1967年生まれ。静岡県出身。高校時代から映画製作を始める。1992年、『裸足のピクニック』(矢口史靖監督)に脚本と監督補で参加。94年、俳優としてVシネマ「夏の思い出~異常快楽殺人者~」(斎藤久志監督)に主演後、『トキワ荘の青春』(96/市川準監督)で若き漫画家・藤子不二雄A役に抜擢され、俳優としても活躍する。主な映画出演作に『ヴィヨンの妻 ~桜桃とタンポポ~』(09/根岸吉太郎監督)、『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』(11/瀬田なつき監督)、『CUT』(11/アミール・ナデリ監督)等。監督としても『私は猫ストーカー』(09)で第31回ヨコハマ映画祭新人監督賞を、『ゲゲゲの女房』(10)で第25回高崎映画祭最優秀監督賞を受賞するなど高い評価を受けている。『ナイン・ソウルズ』では、懲役15年の刑を受けた爆弾魔・乾を演じている。

大楽源太(市鏡赫)

牛山一郎(キレたら止まらない 懲役14年)役

Genta Dairaku (Kyoukaku Ichi)/ Ichiro Ushiyama

バンド活動を経て、CX「シチリアの竜舌繭」(95)で俳優としてデビュー。1995年、映画『神様の愛い奴』を監督する。主な映画出演作に、『五条霊戦記 GOJOE』(00/石井聰亙監督)、『青い春』(01/豊田利晃監督)、『赤目四十八瀧心中未遂』(03/荒戸源次郎監督)、『ゲルマニウムの夜』(05/大森立嗣監督)、『スターフィッシュホテル』(05/ジョン•ウイリアムズ監督)、『蘇りの血』(09/豊田利晃監督)、『スリー☆ポイント』(11/山本政志監督)などがある。今年は、『佐渡テンペスト』(12/ジョン・ウィリアムズ監督)が公開予定
『ナイン・ソウルズ』では、懲役14年の刑を受け、キレたら止まらない牛山を演じる。

伊東美咲

ユリナ(天使の傷跡を持つストリッパー)役

Misaki Ito / Yurina

1977年生まれ。福島県出身。
「CanCam」専属モデル等の活動を経て、ドラマ、CMに多数出演。2002年、『模倣犯』(森田芳光監督)で映画デビュー。2004年に出演した『海猫』(森田芳光監督)ではエランドール賞新人賞、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。主な映画出演作に、『呪怨』(03/清水崇監督)、『黄泉がえり』(03/塩田明彦監督)、『釣りバカ日誌16~浜崎は今日もダメだった♪♪~』(05/朝原雄三監督)、『椿山課長の七日間』(06/河野圭太監督)、『Life 天国で君に逢えたら』(07/新城毅彦監督)などがある。

京野ことみ

佳子(人殺しを信じたウエイトレス)役

Kotomi Kyono / Yoshiko

1978年生まれ。広島県出身。
1992年、山田大樹監督作『七人のおたく』で映画デビュー。主な映画出演作は『ユメノ銀河』(97/石井聰亙監督)、『メッセンジャー』(05/馬場康夫監督)、『TAKESHIS’』(05/北野武監督)、『舞妓Haaaan!!!』(07/水田伸生監督)など。テレビドラマはCX「白線流し」シリーズ(96-05)、CX「ショムニ」シリーズ(98-03)、NTV「喰いタン」シリーズ(06-07)、NHK連続テレビ小説「だんだん」(08-09)、NHK連続テレビ小説「てっぱん」(10-11)などがある。今年は、8月4日から出演作『かぞくのくに』(梁英姫監督)が公開される。

唯野未歩子

ミサオ(ごめん、が言えなかった元AV女優)役

Miako Tadano / Misao

1973年生まれ。東京都出身。
1998年斎藤久志監督「フレンチ・ドレッシング」で第53回毎日映画コンクール・スポニチグランプリ新人賞を受賞。06年「三年身籠る」で監督・脚本を担当、同時に同名の小説を書き下ろし、小説家としてもデビューを果たすなど、その才女ぶりを発揮している。主な映画出演作に、「大いなる幻影」(99/黒沢清監督)、「さゞなみ」(02/長尾直樹監督)、「それでもボクはやってない」(07/周防正行監督)など。

今宿麻美

希新(狂った世界を愛する女)役

Asami Imajuku / Kisara

1978年生まれ。宮崎県出身。
1996年、ananの出演でモデルデビュー。その後多くのファッション誌で活躍。2002年には初めての写真集「A.I MAJUKU」(ソニー・マガジンズ刊)を発表。2007年には自叙伝「ストリートモデル」(双葉社刊)を、2010年には自らもプロデュースに関わったフォトエッセイ「HEART BALANCE」(双葉社刊)を発表する。女優としては2001年の『blue』(安藤尋監督)を皮切りに、『空中庭園』(05/豊田利晃監督)、主演を務めた『LOVE MY LIFE』(06/川野浩司監督)、『休暇』(07/門井肇監督)、『ヘブンズ・ドア』(09/マイケル・アリアス監督)など映画を中心に活躍している。

鈴木杏

ガン子(信じることをやめた女)役

Anne Suzuki / Ganko

1987年生まれ。東京都出身。
1995年、ANB「Missダイヤモンド」でドラマデビュー。以降、数々の映画、ドラマに出演。また「ハムレット」(03)、「ムサシ」(09)など、蜷川幸雄演出の舞台に数多く起用される。2002年『Returner リターナー』(山崎貴監督)では日本アカデミー賞新人俳優賞を、昨年公開された『軽蔑』(廣木隆一監督)では高崎映画祭最優秀主演女優賞を受賞。主な映画出演作に、『ヒマラヤ杉に降る雪』(00/スコット・ヒックス監督)、『花とアリス』(04/岩井俊二監督)、『空中庭園』(05/豊田利晃監督)など多数。『ヘルタースケルター』(蜷川実花監督)が7月14日公開予定。

松たか子

ユキ(父親にやっと別れが言えた花嫁)役

Takako Matsu / Yuki

1977年生まれ。東京都出身。
1994年、NHK大河『花の乱』でドラマデビュー。以後、映画・舞台・ドラマ・歌手と幅広い分野で活躍。2009年『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』(根岸吉太郎監督)では、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞など多くの映画賞を受賞している。主な映画出演作に、『四月物語』(98/岩井俊二監督)、『隠し剣 鬼の爪』(04/山田洋次監督)、『告白』(10/中島哲也監督)、『大鹿村騒動記』(11/阪本順治監督)など多数。今年は、主演作『夢売るふたり』(西川美和監督)の公開が秋に、また舞台「ラ・マンチャの男」「ジェーン・エア」「音のいない世界で」への出演も決定している。

瑛太

ノボル(家族を見捨てたお金の子)役

Eita / Noboru

1982年生まれ。
2002年、豊田利晃監督作『青い春』で映画デビュー。『サマータイムマシン・ブルース』(05/本広克行監督)で主演デビューを果たす。数々のテレビドラマに出演する一方、『好きだ、』(06/石川寛監督)、『アヒルと鴨のコインロッカー』(07/中村義洋監督)、『余命1ヶ月の花嫁』(09/廣木隆一監督)、『ディア・ドクター』(09/西川美和監督)、『まほろ駅前多田便利軒』(11/大森立嗣監督)、『一命』(11/三池崇史監督)、『ワイルド7』(11/羽住英一郎監督)、『僕達急行A列車で行こう』(12/森田芳光監督)など、話題の作品に数多く出演。豊田利晃監督作には『空中庭園』(05)に出演しているほか、4月21日から公開中の『モンスターズクラブ』で主演を演じている。