奇想術者・田名網敬一、初の伝記であり、 想像力を鍛えるための啓発書。 どんなに小さな、どんなに些細なことからでも、 巨大な宇宙を想像できる。 本書は田名網敬一の初の伝記的な著書です。 東京、京都、香港、ドイツのシュトゥットガルトなどの街で、古書店、美術館、ギャラリー、動物園などをめぐる田名網敬一に森永博志が随行し取材を繰り返しました。 ここで語られるのは極限的な戦争体験をした幼年期、絵画や映画に目覚めた少年期、さまざまなアーティストたちとの出会いを繰り返した青年期から現在に至るまでの濃密な記憶です。さらにこれら過去の物語と、新世紀に入り、より一層旺盛な活動を見せる現在の物語をピストン運動のように往還することで、田名網敬一の過剰なるアートライフを伝え、人生、美、芸術、戦争、歴史、風俗など多岐にわたった哲学・考察が語られます。 〈図版100点以上!田名網作品のイメージの源泉となる夢日記+スケッチも収録!〉
- 書名
- 幻覚より奇なり
- 著者
- 田名網敬一、森永博志
- 仕様
- A5判 / 470ページ
- 発売日
- 2010年10月13日
- ISBN / Cコード
- 978-4-89815-296-6 / C0070
- 定価
- 3,080 円(本体 2,800 円+税)