1900年のパリの万博と21世紀の福島はつながっている.
キュリー夫人が発見した放射性の物質の歴史を光少年と猫のエルヴィンが案内してくれる.
希望と不安.半減期.
それは生きものの体に刻まれた時間だ.
タイム・リミット. まだ間に合う? まだ?
―― 萩尾望都(帯コメントより)
小林エリカ渾身の新作コミック、テーマは“放射能”
―― それはいつ、どこから、どうやって、ここに来たのか?
いまから115年前、科学者マリ・キュリーによって名づけられた“放射能”。
マリが「わが子」と呼んだ、幻想的な青白い光を放つ新元素ラジウムは、本当に人類の希望だったのか?
マンハッタン・プロジェクト、広島・長崎、スリーマイル、チェルノブイリ、そして…。
2011年の日本に生まれた主人公“光”と、猫の“エルヴィン”を通じて、“放射能”の歴史がひもとかれていく。
史実とフィクションを交えた物語。
センシティブかつ強烈な意欲作。
〈巻末には放射能をとりまく歴史が一目でわかる年表と地図、ブックリストも収録〉
- 書名
- 光の子ども 1
- 著者
- 小林エリカ
- 装幀・装画など
- デザイン:五十嵐哲夫
- 仕様
- A5判 並製 / 186ページ
- 発売日
- 2013年12月05日
- ISBN / Cコード
- 978-4-89815-375-8 / C0079
- 定価
- 1,540 円(本体 1,400 円+税)