個々の人々の想いと、歴史のうねり。
小林エリカさんは近い将来、この国の最も重要な表現者の一人になるだろう。
―― 中村文則(帯コメントより)
小説「マダム・キュリーと朝食を」で芥川賞・三島賞候補となった
小林エリカがひもとく〈放射能〉の歴史。
マンガ表現の最先端がここにある。
・ マリ・キュリーが発見した新元素ラジウムは、長寿の妙薬として世界的ブームに。
・ アインシュタイン〈一般相対性理論〉発表。
・ ヒトラー率いるナチスの台頭。
・〝原爆の母〟リーゼ・マイトナーとオットー・ハーン共同研究による〈核分裂〉の発見。
・ アメリカで「マンハッタンプロジェクト」始動
・ 広島と長崎に原子爆弾投下
―― “希望の光”はいかにして兵器となり、歴史的悲劇をもたらしたのか。
巻末には放射能をとりまく歴史が一目でわかる年表と地図、ブックリストも収録。
1898年、マリ・キュリーによって名付けられた〈放射能〉と、
今日直面するエネルギー問題のつながりを、
2011年生まれの光少年と猫のエルヴィンが案内します。
[プロフィール]
小林エリカ(こばやし えりか)
1978年生まれ。作家・マンガ家。東京在住。
著書、小説「マダム・キュリーと朝食を」(集英社)にて芥川・三島賞候補に。
アンネ・フランクと実父の日記をめぐるノンフィクション『親愛なるキティーたちへ』(小社)、作品集『忘れられないの』(青土社)他。その他の活動としては〈Project UNDARK〉としてアルバム『Radium Girls 2011』、〈kvina〉としてポストカードブック『Mi amasTOHOKU 東北が好き』(小社)など。
- 書名
- 光の子ども 2
- 著者
- 小林エリカ
- 装幀・装画など
- デザイン:五十嵐哲夫
- 仕様
- A5判 並製 / 208ページ
- 発売日
- 2016年02月05日
- ISBN / Cコード
- 978-4-89815-432-8 / C0079
- 定価
- 1,760 円(本体 1,600 円+税)