第一部、ここに完結。
1898年、マリ・キュリーが名づけた〈放射能〉の歴史を、2011年生まれの光少年と猫のエルヴィンが案内します。
戦争、科学、ファシズム、女たち、地震、デマ ――
重層的なテーマを、和紙に描かれた漫画、テキスト、写真や図など
膨大な資料のコラージュで表現。
+
1915年 フリッツ・ハーバーの毒ガスが初めて戦場で使われる。その妻クララ・イマーヴァール自殺。
1918年 リーゼ・マイトナーら新元素プロトアクチニウム発見。
1919年 アインシュタイン、(最初の妻)ミレヴァと離婚成立。
1920年 ラジウムペイントの腕時計が大流行。
1921年 ヒトラー、NSDAP通称ナチ党の代表に。
1923年 関東大震災。
1925年 ムッソリーニ、イタリアで独裁を開始。日本で治安維持法公布。
+
〈放射能〉と、今日直面するエネルギー問題のつながりを読みとくアート・コミック。
注目の作家がライフワークとして取り組む,、〈歴史〉を捉え直す試み。
[プロフィール]
小林エリカ(こばやし えりか)
1978年生まれ。作家・マンガ家。
著書、小説『マダム・キュリーと朝食を』(集英社)にて芥川賞・三島賞候補に。アンネ・フランクと実父の日記をめぐる『親愛なるキティーたちへ』(小社)、短編集『彼女は鏡の中を覗き込む』(集英社)、作品集『忘れられないの』(青土社)他。
展示に、個展『野鳥の森 1F』(Yutaka Kikutake Gallery、東京)、グループ展『The Radiants』(Bortolami Gallery、ニューヨーク)他。
〈kvina〉としてポストカードブック『Mi amas TOHOKU 東北が好き』(小社)など。
- 書名
- 光の子ども 3
- 著者
- 小林エリカ
- 装幀・装画など
- デザイン:五十嵐哲夫
- 仕様
- A5判 並製 / 264ページ
- 発売日
- 2019年09月05日
- ISBN / Cコード
- 978-4-89815-511-0 / C0079
- 定価
- 1,980 円(本体 1,800 円+税)