工芸には伝統工芸、美術工芸、鑑賞工芸などいくつかのカテゴリーがあるが、その中でもとくに生活を定点とした工芸を、「生活工芸」と括ってみたら何が見えてくるか。 【辞書にも載っていない「生活工芸」とは?】 この問いに各界で活躍する18人の個性溢れる生活者たちが出した答えとは? 本書は、各人のフィルターを通して選ばれた生活工芸アイテム約100点を、美しい写真と解説で紹介し、生活に寄り添うキーワードで括る。 また、大橋歩、深澤直人によるエッセイも収録。 — ここに集められたものたちはみんながいいと感じられるものばかりである。 それは極まった必然の姿である。 このものたちを工芸品と呼ぶか、民芸品と呼ぶか、工業製品と呼ぶか、あるいはデザインや美術品と呼ぶかの定義は難しい。 これは作家やデザイナーが創作したかたちではない。 「みんなのかたち」である。 みんなが生活から割り出したかたちである。 (深澤直人) オビ文より — 生活の中で使われるモノや、その選択を少しもおろそかにしないセレクターたちの目を感じられ、「生活工芸」の輪郭を探るうえで礎となるコンセプトブックです。 〈参加セレクター〉 辻和美(ガラス作家) 三谷龍二(木工デザイナー) 平松洋子(エッセイスト) 内田鋼一(陶芸家) 高橋みどり(スタイリスト) 泊昭雄(フォトグラファー) 金森香(シアタープロダクツ ディレクター) エフスタイル(プロダクトデザイン) 伊藤まさこ(スタイリスト) 岡戸絹枝(元クウネル編集長) 山本太郎(ニッポン画家) 関昌生(古道具店店主) オカズデザイン(料理家) ユキパリス(キュレーター) 服部滋樹(デザイナー) 大井幸衣(n100 ディレクター) 清野恵里子(随筆家) 千宗屋(武者小路千家次期家元)
- 書名
- 生活工芸 New Standard Crafts
- 著者
- 生活工芸プロジェクト
- 仕様
- B5判 / 144ページ
- 発売日
- 2010年10月01日
- ISBN / Cコード
- 978-4-89815-299-7 / C0072
- 定価
- 2,200 円(本体 2,000 円+税)